ありがとう マーチ

マーチと紅葉を楽しみました

続きです。

 

今日はマーチの49日です。

2020年11月23日 23時40分 マーチは天国に旅立ってしまいました。

11月に二度目の緊急入院をすることになった頃から、お店にいらしてくださるワン子好きなお客様に話をしていましたし、ブログでも打ち明けました。

普段からワンちゃんの話をしあっているお客様とは、10月にいらしてくださった時に、入院したこと、退院後は1日に7回も8回もの酷い下痢だったこと、病状などをお伝えしていました。

お客様み~んなが、マーチの苦しさや辛さ、そして私の辛く切ない胸の内を共感してくださり、涙をポロリと流しながら聴いてくださいました。

中にはティッシュを渡す程涙してくださった方もいらっしゃって、有り難くて私も更に涙が出てきちゃって、自分でも想像していなかったのですが、こんなに悲しい気持ちになり、こんなにボロボロになるなんてって毎日思っていました。

お客様とマーチの話をしている時、仕事中だぞと頭ではわかっていても、マーチの顔が浮かんでくるとやっぱり涙が出てくるし、そうなると声もつまるし、鼻水も出てくるし、

でもでも堪えながら、

抑えながら、

話をしていました。

 

11月10日に二度目の緊急入院になった時、なんでたった一月で同じ状態になっちゃったの!飲ませたくないお薬を飲ませて、心臓に負担にならないように気をつけていたのにって、怒りを感じてしまいました。(ごめんねマーチ( ノД`)…)

毎日面会に行き、マーチに会いに行きました。入院した10日の夕方には、病院から様態が急変したとの連絡が入り、心臓をバクバクさせながら急いでとんでいきました。先生から心臓蘇生処置をしたと聞かされましたが、生きててくれた~ってホッとしました。

面会に行く時はマスクをしていて目しか見えないのに私だって解ってくれ、出して~って半べそ声を出す、もうたまらなかったし、抱きかかえてあげたかった、それが出来ないのも辛かった。

 

 

4日間の入院を終え退院はしましたが、いつ何があってもおかしくないと宣告されました。手術をするとしても100%治るわけではなく、寿命が延びるとも言えない、それと薬をずっと飲む生活に変わりはないそう、それでも手術をするという選択も間違いではないし、もしかして手術したことで死んじゃったらマーチに申し訳ない事をしたって自分を責めるのは見えているし、切ったりしたら余計痛いから手術はしないという選択も間違いではないし、どうするかは家族が決めるしかない、人間も同じですね。

延命治療をするしないという選択に迫られた時と同じなんだろうなと・・・て

本当に迷って迷って、なかなか答えを出せなく苦しみました。

でも先生に

「マーチちゃんとの思い出はいっぱいあると思うし沢山作ってきてあげてきたのは、マーチちゃんは分かってくれてますよ、きっと」

って言っていただけたのと、

病院に面会に来てくれた時に母からも

「エミちゃんがマーチをこんなに可愛がってきたことは、マーチにも伝わってるから。延命治療はしないで、自然に命の灯が消えていくようにしてあげた方がいいと思うよ」

って。

涙が一気に溢れました。

 

手術はしない、そしてマーチのそばにいてあげようと思います、と先生に伝え退院しました。

退院後は1日おきの通院、レントゲンを撮るとやはり肺に水が溜まってしまってます、と。(ノД`)

本当は今すぐにでも入院しなくてはならないんですが、ご自宅で酸素室をレンタルできるんですよとパンフレットをくださいました。

その日はもう営業時間をとっくに過ぎていたので、翌朝すぐに営業時間前でしたが電話をし、早速お願いをし届けてもらいました。

酸素室に入ればマーチも楽になれるし、私も安心して仕事に行けるし、また夜だって、起きたら死んでたなんてなったらどうしようって心配で気が気じゃなかったから、思っていた以上に私の気持ちが救われました。

借りてよかった~って心の底から思いました。

何か月借りていくのかなとすら思いました。その時は・・・

その丁度1週間後の月曜日は、検診の日でした。

夕方早めにお店を出て、酸素室でお留守番していたマーチを抱っこした時!マーチの心拍数は半端なくドクドクと早い!苦しいのかも、私もドキドキが止まりませんでした。

急いでマーチを抱きかかえ病院に向かいました。

助手席にいるマーチの体が大きく膨らんだり萎んだり、ドクンドクンと音が聞こえてくるくらい、心臓が破裂してしまいそうでした。

病院に向かう最後の直線道路に乗った時、助手席から私の膝に上に移動してきて、私の右腕に顎をのせてきたんです。危ないからダメだよって言ってきたけど、あの時はとてもじゃないけど言えなかった、運転しずらいけど、危ないけど、私に甘えたかったんだと思うから・・・

先生もそんなマーチの状態を診て、もう時間の問題だと解っていたんだと思う。

私だけが解ってなくて、受け入れたくなくって、ただ泣くしか出来ませんでした。

先生が

「酸素室を借りてくださったので、入院しても条件は同じです、病院はずーーとみてあげることは出来ないので、もし何かあった時を考えると、お母さんといてあげた方がマーチちゃんにとってはいいと思いますので」

もう涙が止まらなかった。マーチが死んじゃうなんて無いから!って、もう涙をボロボロ流しながら、マーチを膝に乗せて帰ってきました。

帰宅してすぐに酸素室に入れてあげて、濃度をマックスにしました。

水入れに顔をのせて目だけをキョロキョロ動かしていたので、顎が痛そうだからどかしてあげたら、また水入れに顔をのせ、そのまま水を飲んでいました。

水だけは飲みたい、けど立って飲む体力がないみたいなので、そのままにしてあげました。

息してるかな、お水は無くなってないかな、ってちょくちょく様子を見て数時間が経っていました。

けれど、11時40分に確認した時、マーチの呼吸が止まっていました。

急いで扉を開けマーチの体に触れるとまだ温かかった。

マーチ! マーチ!

涙でマーチがはっきり見えなくなってた、産んでる訳ではないけど、まるで自分が産んだ子供を抱き抱えるように、マーチにありがとうを何度も言いながら、酸素室から出してあげ、新しいバスタオルで包んでケージに寝かせてあげました。

本当にいい子で可愛くて甘えん坊で頭もよくて、みんなに愛された子でした。

マーチが亡くなってからも、その後ワンちゃんは良くなりましたか?って沢山のお客様が心配してくださっていて、そしてみんなが、一緒に涙してくださいました。

本当にありがとうございました。

 

マーチが天国に行ってしまった事は、なかなか伝えれませんでしたが、今日こうしてお伝えさせて頂きました。今は毎日マーチの遺骨に語りかけています。

マーチとお正月を迎えることは出来なかったけど、おせちを供えました。