一日一膳

良いことをした後、
人助けをした後、
って、何とも言えないいい気分になりますよね。
『一日一膳』なんて熟語がありますが、なかなか難しいものです。
今日セミナーに向かう時のことです。
東川口のホームで電車を待っていたら、70代位のお婆様に
「南浦和はここから乗ればいいんですか?」
と聞かれました。
「そうです。二つ目ですよ」
「ちっとも解らなくて」
「電車は乗りなれないと迷いますよね。私も南浦和で降りますから」
「ならお供させて下さい」
目的は川口駅だとのことなので、一緒に電車に乗り南浦和で一緒に降りて、京浜東北線のホームまで行きました。
京浜東北線に乗って改めて伺ったら、
川口に行く為にバスに飛び乗ったら西川口に着いてしまって、何をどうしたのか、東川口にはどうやっていくのかって聞いてしまったらしいんです。
だから東川口で私と出会った訳なんです。
見たことのない東川口に到着してしまって、東川口から川口までタクシーでと考えたら、駅員さんに金額がかなりかかると聞いたとのことでした。
川口に到着する頃、
「次ですよ」
「わかります、わかります。本当助かりました。何もお礼にあげるものも無くてごめんなさいね。一生恩にきます」
それほどのレベルの親切ではないのに、こんな言葉を頂けるなんて、むしろ私の方が感激してしまったんです。
ありがとう、
助かりました
程度のことなのに、昔の人ってこういう言葉をサラリと使えるんだなと、そして何て可愛いおばあちゃんなんだろうって思ってしまって(可愛いなんて失礼ですか?)
大した親切でもないのに、お礼の言葉次第でものすごくいいことをしたような清々しい気分にさせて頂いて、こちらこそありがとうでした。
『言葉づかい』
キレイな言葉、汚い言葉、どんな言葉を使って話すか、言葉づかいはその人全てを現しますからね。
言葉の選択が一人の人格をつくるのかもしれませんね…

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