最近耳にすることが多くなってきた『光老化』について、お話したいと思います。
光老化とは老化現象の一つで、太陽光線を浴びることによって促進される老化を指します。
欧米では1980年代頃から大人はもちろん子供にも紫外線の予防を重要視されていて、最近日本でも光老化とうい概念が認知されてきています。
太陽光線は様々な光で構成されていて、大きく分けると、紫外線(UV)・可視光線・赤外線の3つに分かれます。
このうち、光老化に最も大きな影響を与えているのが紫外線です。また可視光線とは人間が目で見える波長のもので、いわゆる光として視覚で捉えられているものです。
その可視光線の一部にあるのがブルーライトや近赤外線で、これらも光老化に関係しています。
では紫外線についての特徴から説明させていただきます。
紫外線はUV-A UV-B UV-Cがあり、それぞれ波長が違います。
UV-A
・波長が長く急激なダメージは少ない。
・真皮層まで届きコラーゲンやエラスチンなどを破壊し、たるみやシワの原因になる。
UV-B
・波長が短いがエネルギーが強く、肌へのダメージも強い。
・サンバーン、いわゆる日焼けを起こし肌を赤く炎症させる。
・表皮細胞に届き肌を黒くする。またDNAを傷つけシミやシワ、皮膚がんの原因になる。
UV-C
・UV-Bより有害な紫外線。オゾン層によって吸収され地上には届くことがなかったが、近年はオゾン層の破壊によってその危険性が危惧されている。
ブルーライトについて
ブルーライトは可視光線の中で最も波長が短く、強いエネルギーを持ち、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。
ブルーライト
・太陽光、パソコン、スマホ、液晶テレビ、携帯ゲーム機などから発する
・ブルーライトの肌への浸透率はUV-Aとほぼ同じくらい高い。
・紫外線を浴びた肌は酸化タンパクという物質ができ、酸化タンパクにブルーライトが吸収されると活性酸素が発生し、皮膚老化の要因になる。単体で浴びても悪影響があるので、肌にとってメリットはないと言えます。
近赤外線について
地表に届く太陽熱のエネルギーんも約半分を占めると言われています。不可視光線ですが可視光線に近い特性を持っており、赤外線カメラやリモコンなどに応用されています。
・瞬間的に強く当てるとコラーゲンの生成を上げる効果がある が、長時間弱いエネルギーで当てるとマイナスに作用し、コラーゲンの生成が減少する。
・UV-Aよりも奥深く届く。そのため皮膚組織全体まで影響を与え、エネルギー量によっては、良くも悪くも作用する。
まとめ
老化の原因は 加齢20%、光80%も占めると言われているくらい、私たちの肌にとって紫外線は大変大きなダメージを与え、大きな負担となります。
長時間、無防備に浴びると老化を速め、見た目にも老けた印象となる可能性があるのです。
洋服で覆われている部分は比較的影響が少なく、顔・手の甲など、無防備に紫外線を浴びている部分に起こりやすいので、日焼け止めなどで、お肌を守ってあげましょう。
エステティックの協会誌にありました記事をまとめましたが、昔はなかったブルーライトという光についての新しい情報がありましたので、お伝えさせていただきました。